マーケティング

【飲食店で気をつけること】著作権フリーの音楽の取り扱い方

店内で自身が購入した音楽を流すことは法的にOKなのか?

飲食店を開業・経営するときなどに、ふと思い浮かぶこの疑問に多くの方が直面されると思います。

この問題を解決するためには、知的財産法の一つである著作権を正確に理解しなければなりません。そこで本記事では音楽に関する著作権について解説します。

 

1著作権フリーの音楽とは?

1.1著作権とは?

そもそも著作権って何?

大半の方はこの言葉を聞いたことはあるでしょう。しかし細かなルールやどこまでが適法なのかを理解されている方は少ないと思います。そこでまずは著作権法について詳しく見ていきましょう。

著作権とは・・・知的財産権のひとつ。コピーライトとも呼ばれる。著作物を他人に使用させる許可を与えたり、著作物を財産として所有したりすることのできる権利。ここでいう著作物には、音楽や文章などの他に、ソフトウェアも含まれる。著作権は、特に登録をしなくても、著作物を作成すると発生するが、正式な著作者であると証明したい場合は、文化庁で登録できる。

参考:コトバンク 著作権

https://kotobank.jp/word/%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9-5821

 

著作権法では個々人の財産権を保障するために制定されています。平たく言えば、当事者から許可を得ず、他人の著作物を不当に利用したり、模倣することを法律で禁じています

それでは著作物には具体的に何が該当するのでしょうか?

1.2著作物とは?

著作物に該当するものを、著作権法に照らし合わせながら検討していきましょう。

著作権法第十条(著作権の例示)

 この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである。

一 小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物

二 音楽の著作物

三 舞踊又は無言劇の著作物

四 絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物

五 建築の著作物

六 地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型その他の図形の著作物

七 映画の著作物

八 写真の著作物

九 プログラムの著作物

 

ここでのポイントは本人の思想や感情が創作物に対して表現されていると著作物になります。つまり、極端な例を挙げれば、たとえ幼児が描いた絵でさえも、そのような状況に合致すれば正式な著作物として認識されるのです。

 

 

1.3著作権がないもの

一方で著作物として認定されても、著作権が付与されない以下の例外があります。

著作権法第十三条(一部改)

1法令(憲法、法律etc)

2国や地方公共団体などのからの通達

3裁判所の判決

4 1~3の翻訳物や編集物で国などの公共機関が作成したもの

また、そもそも著作物として認められないものがあります。その代表例はアイデアです。著作物とは他人が知ることができるように、外部に対して表現されたもののことを指します。したがってアイデアは著作物に該当しません。

 

 

1.4JASRACが禁止している行為

このように音楽も立派な著作物に該当するため、利用の際は慎重に扱わなければなりません。それでは具体的にどのような行為が禁止されているのでしょうか?音楽著作権を管理しているJASRACは以下のように規定しています。

 

 

 

BGMを次の条件で流す場合は、原則的としてJASARACへの手続きが必要です。

1お店などの施設で流している

2JASRACの管理楽曲を流している

参考:JASRAC一般社団法人日本音楽著作権協会 お店などでBGMをご利用の皆様へhttps://www.jasrac.or.jp/info/bgm/pr/index.html

 

したがって、たとえ購入した楽曲であっても、JASRACに使用料を支払わなければ、お店で音楽を流すことができません。

 

お客さんに心地よい空間を提供するためにも、飲食店では音楽を流したいものです。しかしそれには使用料が発生します。なんとかお金をかけずに店内で楽曲を流すことはできないでしょうか?

2著作権フリーの音楽を利用しよう

余計な費用をかけずに音楽を流したい場合は、著作権フリーの音楽を利用することが一つの解決策です。インターネット上にはたくさんの著作権フリーの音楽ダウンロードサイトがあります。そちらを利用すれば、何の問題もなく店内で楽曲かけることができます。

 

2.1著作権フリーの音楽ダウンロードサイト

著作権フリーの音楽ダウンロードサイトをいくつかご紹介しましょう。

 

  • YouTube オーディオライブラリー

このサイトがフリー音楽サイトで一番有名だと思います。YouTubeが正式に公開しているフリー音楽サイトですので、誰でも自由に利用することができ、信ぴょう性も高いです。高音質で曲数も豊富である故に、多く人が利用されているサイトになっています。

 YouTubeオーディオライブラリー

  • DOVA-SYNDROME

このサイトでは9439曲の音楽を無料でダウンロードすることができます。(2019年6月現在)様々なジャンルの曲が用意されており非常に便利なサイトです。

DOVA-SYNDROME

  • 魔王魂

外観は少し怪しいサイトですが、曲数が豊富でとても人気です。もちろん全曲YouTubeなども使用可能であり、加工・商用利用もOKです。

魔王魂

2.2著作権フリーの音楽以外に方法はないのか?

これらの音楽サイトには豊富な楽曲が用意されていますが、他に方法はないのでしょうか?

著作権が認定されているものは、当然無断使用が禁じられています。しかし著作権は永遠に持続するわけではなく、ある時点で消滅してしまいます。どの時点で著作権が消滅するのでしょうか?

  • 著作権が消滅する条件
実名の著作物 作者死後70年後
無名・変名の著作物 公表後70年後
映画などの著作物 公表後70年後
団体名義の著作物 公表後70年後

音楽などの著作物は作詞家、作曲家の死後70年後に著作権の効力がなくなります。例えば、2019年に亡くなった作曲家の著作権は70年後の2089年に失効します。

このような条件を満たせば、誰でも自由に利用できるのです。例を挙げると、バッハ、ヴェートーベンなどのクラシック曲がこの条件を満たすことが多いです。ただし全てのクラシック作曲家が亡くなってから70年経過しているわけではないので、細部まで確認してから利用しましょう。

 

 

3まとめ

ご理解いただけましたでしょうか?著作権法は比較的身近な法律ですので、正確に理解することが大切です。

 

〈まとめ〉

・創作物には著作権が付与されており、法律によって保障されている

・音楽も著作物に該当する

・購入した音楽を飲食店などで利用する際には使用料が発生する

・無料で利用したい場合は、著作権フリーの音楽がおすすめ

・著作権は作曲家、作詞家の死後70年後に消滅する

 

いかがでしたか?飲食店の開業・経営に役立つ知識となれば幸いです。

また飲食店経営を始める方、あるいは今まさに経営を続けられている方にはCross Pointがおすすめです!

 

飲食店経営は煩雑な業務がたくさんあり大変…

そのような悩みをお持ちのオーナー様・店長様には大切なお客様への料理・サービスに専念いただき、その他の煩雑な業務は、飲食店専門の経営業務サポートCross Pointにお任せください