会計

【損益計算書(P/L)】飲食店の損益計算書の書き方と活用方法を解説!

【損益計算書(P/L)】飲食店の損益計算書の書き方と活用方法を解説!

飲食店経営者を悩ませる大きな問題の一つに会計というものがあります。

自分の理想とする料理ができても、客を満足させる接客ができても、儲けがでなければお店は存続できません。

お金についての知識は、自分の理想のお店を守るために必要なもの。

そこで今回は、飲食店経営のための「損益計算書」の書き方や活用方法を解説します。

損益計算書は、節税にもなる確定申告の「青色申告」の際に必要なもので、個人、法人ともに使いこなせないといけないものです。

しっかりと覚えて、すぐに経営に活かしましょう。

1. 損益計算書とは何か

【損益計算書(P/L)】飲食店の損益計算書の書き方と活用方法を解説!

損益計算書とは、企業の収益や費用、利益を記す決算に関連した書類です。

「収益-費用=利益」の内訳を明確にするものなので、経営をうまく行っていく上で非常に重要なものとなります

具体的には、お客さんの支払った金額に対する「原材料費」「人件費」「その他経費」がどのくらいなのかなどをわかりやすい表にしたものだと捉えていただければいいでしょう。

読み方や書き方をしっかりと覚えて、良い経営を行いましょう。

2. 損益計算書の知識が大切な理由

【損益計算書(P/L)】飲食店の損益計算書の書き方と活用方法を解説!

損益計算書の知識は経営をしていく上で必須なものです。

どのような内訳で当期純利益になっているのかを把握することで、課題となる要素を一目で判断することができます

この課題を洗い出す作業では、固定費用と変動費用でそれぞれの損益計算書を作ることで、赤字になる売り上げのラインなどがわかるようになるなど、工夫ができます。

このように、ただ項目を埋めて作るのではなく、何を意味するのかを明確にすることが上手な経営の助けになるのです

 

3. 損益計算書を経営に活かすには

【損益計算書(P/L)】飲食店の損益計算書の書き方と活用方法を解説!

それでは、どうすればこの損益計算書を効果的に活用することができるのでしょうか。

損益計算書の効果は利益の構成要素を細かく分解して、見やすくすることにあります

なので

  • 固定費用と変動費用でそれぞれ損益計算書を作る。
  • 各段階の数字に「×100÷売上高」をする。

の2つが例として挙げられます。

3‐1. 『固定費用と変動費用でそれぞれ損益計算書を作る』

この2つの損益計算書を作るという方法には、赤字になる売上のラインを明確にするという効果があります

この赤字と黒字を分ける点を「損益分岐点」といいます。

売上によって変動しない「固定費用」変動する「変動費用」の2つを分割して考えることで、要素の異なる費用を分けて考えることができます。

「固定費用」とは、一定期間変わらない費用のことで、家賃や人件費などを指します。

「変動費用」は、お店の営業状況などで変化する費用のことで、食材などの原材料費や雑費を指します。

参考程度に損益分岐点の計算式を載せておきます。

もし気になったら当てはめてみてください。

・損益分岐点=固定費÷{1‐(変動費÷売上高)}

3‐2. 『各段階の数字に「×100÷売上高」をする』

この売上高で割って100をかける方法では、売上における各項目の割合をわかりやすく表示できるという効果があります

何パーセントを占めているのかが丸わかりなので、各項目が簡単に比較できて、課題の発見と改善方法を考えることがとても楽になります。

3-3.損益計算書の活かし方まとめ

上の2つ以外にも損益計算書の活かし方はたくさんあります

このような知識はお店の経営を支える重要な要素です。

ここまで読んでみて大切さはわかったけど、やっぱり自分には難しいと思った人は、思い切ってプロに丸投げしてみましょう。

 

損益計算書は初歩的な内容ですが、

  • 使いこなせないとお店の弱点を見逃してしまう
  • お店の経営をしながらだと分析する余裕がない

などの落とし穴があります。

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4.損益計算書の見方

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「自分で損益計算書を読めるようになりたい」という方のために、ここでは損益計算書の見方について解説していきたいと思います。

損益計算書では、以下の5つの利益について見ることができます。

  • 売上総利益
  • 営業利益
  • 経常利益
  • 税引前当期純利益
  • 当期純利益

です。それぞれを解説します。

4-1. 売上総利益

売上総利益は、「売上高-売上原価」の計算式で割り出される、いくら利益が出ているのかを示す数字です。

これは「粗利(あらり)」とも呼ばれていて、詳細な要素を省いた基本的な利益です。

売上高ばかりに目が行きがちですが、売上原価の数字を反映させて考えないと、売上は上がっているのに利益が出ないという事態に陥ってしまいます。

この売上総利益を経営状態の基準にしましょう。

4-2. 営業利益

営業利益は、「売上総利益-販売費および一般管理費」の計算で成り立つ、営業活動による利益の量を示す数字です。

この「販売費および一般管理費」というのは、広告費用や家賃、給与、交際費などが該当します。

サービスから利益を出すためには純粋な原価だけではなく、営業の必要性があり、そういった販促活動の際の費用を差し引いた数字となります。

4-3. 経常利益

経常利益は、本業での営業利益に加えて、その他の収益から、その他の費用を差し引いたものを足した数字です。

「営業利益+営業外収益-営業外費用」という計算で出すことができます。貸付金の利息などの「受取利息」、債券や株券などから発生する「有価証券利息」などがこれに当てはまります。

これらの、営業活動以外の財務活動も網羅した数字が経常利益です。

営業外収益と営業外費用をまとめて「営業外損益」と言います。

4-4. 税引前当期純利益

税引前当期純利益は、その期の税金を支払う前の利益を示す数字です。

「経常利益+特別利益-特別損失」で割り出せる数字で、この「特別利益」「特別損失」は、臨時的に発生した利益と損失です。

株や証券の売却益や固定資産を売った時の利益、それを売却した時の損失などです。

また、自然災害による損失も「特別損失」にあたります。

4-5. 当期純利益

決算の最後に出る利益を「当期利益」や「純利益」と言います。

これらが合わさって当期純利益という名前になります。

考え方は簡単で、税引前当期純利益から法人税や法人住民税、法人事業税を引いたものです。

これが企業の最終的な利益を表すものなので、この数字が黒字か赤字かを示す数字となります。

計算式としては「税引前当期純利益-各種法人税」となり、今期の純粋な利益を示します。

4-6. まとめ

これまでに出てきた5つの利益の式をまとめてみましょう。

  • 「売上総利益」「売上高」「売上原価」
  • 「営業利益」=「売上総利益」-「販売費および一般管理費」
  • 「経常利益」=「営業利益」+「営業外収益」「営業外費用」
  • 「税引前当期純利益」=「経常利益」+「特別利益」「特別損失」
  • 「当期純利益」=「税引前当期純利益」-「各種法人税」

たくさん言葉が出てきましたが、これらはすべて「収益」「費用」「利益」の足し引きをしているだけです。

苦手意識を持たないことが、使いこなせるようになるためのポイントです

 

5. 損益計算書の書き方

【損益計算書(P/L)】飲食店の損益計算書の書き方と活用方法を解説!

では、実際の損益計算書はどのように書けばよいのでしょうか。

今回は、Microsoftの提供しているExcelのテンプレートを参考に説明します。

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(画像はExcelでの入力画面です。)

Microsoft 損益計算書 テンプレート

https://templates.office.com/ja-jp/%E6%90%8D%E7%9B%8A%E8%A8%88%E7%AE%97%E6%9B%B8-TM01115484

上記のテンプレートに添って一つずつ数字を入力していきます。

この時重要なポイントは、数字をそのまま入力するのではなく、左に借方(費用)、右に貸方(収益)の2列作り、費用:収益と見やすく分けることです

上記のテンプレートにはないので、列を挿入して見やすくしましょう。

【損益計算書(P/L)】飲食店の損益計算書の書き方と活用方法を解説!このように、2列作ることで、その数字がプラスの数字なのかマイナスの数字なのかを、見間違えにくくなります

6.  損益計算書についてのまとめ

【損益計算書(P/L)】飲食店の損益計算書の書き方と活用方法を解説!

これまでで、損益計算書の重要性と実用方法を詳しく説明してきました。

お金の管理は経営をしていく上で最も重要なことの一つです。まだまだ会計関連で覚えた方が良いことはたくさんあります。

この損益計算書をきっかけに、きちんと覚えてお店を繁盛させましょう。

損益計算書は初歩的な内容ですが、

  • 使いこなせないとお店の弱点を見逃してしまう
  • お店の経営をしながらだと分析する余裕がない

などの落とし穴があります。

本記事ではなるべく丁寧に説明したつもりですが、それでも面倒だと感じた方は、プロに任せるのも選択肢の1つでしょう。

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