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【編集長の新店チェック】代々木上原『sio』の姉妹店『o/sio』が東京・丸の内にオープン

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「シェフトモ」編集長が注目の新店をチェック。

新たに開業を志す方々にも参考となるアイデアが詰まったこの企画。
今回は丸の内にオープンした『o/sio』をフィーチャーします。

店の成り立ち:『o/sio』とは

代々木上原の人気フレンチ『sio』の姉妹店として、丸の内ブリックスクエアB1Fに2019年10月10日にオープンしたのが、この『o/sio』です。

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お店自体の説明の前に、まずこの「丸の内ブリックスクエア」に関しても注目していいかもしれません。

こういった大規模な商業施設のなかには、かつては大手のチェーン店が入ることが多かったのですが、ここ数年、ユーザーの指向を反映して、人気のある個店の支店などが入居することも増えてきました。

とはいえ、20席程度の小箱で試験的にやってみている感が強かったのですが、この丸の内ブリックスクエア」では、主力と捉えているところが席数の多さに表れているように感じていました。

中目黒の『焼鶏あきら』はほぼ変わりませんが、一足はやく10月1日にオープンした渋谷の『琉球チャイニーズTAMA』の支店『Ryukyu Chinese Dining TAMA』は50席と本店の35席よりかなり増えています。

そして、この『o/sio』も、本店の『sio』の18席より倍増。41席とかなりの大箱に。

どのような店になっているのか興味津々です。

新店のコンセプト①:フレンチ×居酒屋

今回のオープンにあたって、鳥羽シェフは、こんなコメントを残しています。

「今までの丸の内に無かったような、最高の食事を楽しめる空間、メニュー構成にこだわり抜きました」

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従来の枠にとらわれない料理を、sioのフィルターを通してアラカルトで提供

代々木上原店ではシェフのおまかせコースのみですが、丸の内店では気軽に料理を楽めるよぷにと、アラカルト(単品)でオーダーできようになっています。

メインなどでは、本店の『sio』で出ていてもいいようなクリエイティブな皿が揃っています。

話題の「物凄い鯖」は赤ワインソースで。

盛り付けも、ガストロノミックなレストラン並みです。

前菜でも、例えば「ホタテのグリーンサルサ」などは、同じ方向性です。

メニュー名には居酒屋でも一般的な料理が並んでいます

ただ、この『o/sio』が面白いのは、むしろ一般的な居酒屋のようなメニュー名も並んでいることです。

「ポテトサラダ」「鶏ももの唐揚げ」「チヂミ」「モツ煮込み」などなど。

一体、どんなことになっているのでしょうか?

こちらは『ポテトサラダ』。卵がかなり緩めのポーチドエッグで、これは意外や新食感です。

そして、「黄金のチヂミ」。こちらも通常のチヂミに一捻り加えています。

パスタには、「渡り蟹」や「ボロネーゼ」などの本格派に並んで、「ナポリタン」もリストアップ。

サワーにも、ハーブだけでなく茶葉を入れています。

スーツ姿のビジネスマンも多く見られる丸の内の商業ビルという場所柄、メニュー名として一般的な居酒屋的な料理も混ぜ込んだことは伺えます。

しかし、その中には、ただでは返さないというようなクリエイティブ魂のような気概も漂ってくるのが、この店の真骨頂なのでかもしれません。

フランス料理、そして鳥羽シェフのフィルターを通した、居酒屋メニューの再構築という様相をさえ呈しています。

新店のコンセプト②:丸の内から新たなカルチャーを発信する場所として創造

そもそも、もう一つのコンセプトには、「食事をするだけの場所ではない、新しい居心地のよいコミュニティを発信していく」ということがあったようです。

例えば、日本の音楽シーンを牽引するプロデューサーのDJmuro氏による、料理に合わせたプレイリストの作成。
あるいは、「くまモン」のキャラクターデザインで知られるクリエイティブディレクター水野学さんによるロゴのデザインやコンセプト設計などが施されています。

「今までの丸の内のレストランには無かった空間の創造を目指すしていきます」という意志が語られていますが、この目的がどれだけ適えられるかが見所です。

丸の内というコンサバな街で、どれくらい風穴を開けられるか期待したいところです。

若手シェフの経験する場を提供できるレストラン、大切な意味の「o」を付けた店舗名を命名

飲食業界に関わる身として、3つ目のコンセプトがもっとも興味深いところでした。

以前のインタビューで、2号店を立ち上げるのは、「『sio』に就職希望で面接に来てくれる子を断るのが忍びなかった。彼らを受け入れるためには、新しい店舗が必要」というようなきっかけだったと語っています。

言わば、飲食業界の働き方改革まで、この『o/sio』という店の成功にはかかっているわけです。

鳥羽シェフは、若手が活躍する店のほうが大事だから、「大事」という意味を込めて「sio」に丁寧語の「お」をつけて「o/sio」と名付けたと言います。

「若手シェフにこそ実践的に料理を提供する挑戦の場を与えることでレストラン自体のレベルが上がっていく」という言葉が、この後どのような姿に成就していくのか、見守っていきたいと思います。

まとめ

以上、2019年10月10日にオープンした東京・丸の内のレストラン『o/sio』の紹介でした。

料理での評価も高い『sio』の遺伝子を汲んだ新しい感覚の居酒屋料理、そして数々のクリエイターが揃った空間の質の高さなど、オシャレ感満載のお店です。

ぜひ実際に訪れてみてください。

 

『o/sio』店舗情報

平均予算:【ランチ】1,100円(税込)、【ディナー】6,000円(税込)
営業時間:昼:11:00~14:30(LO14:00)、夜:17:00~23:00(LO22:00)<日祝>17:00~22:00(LO21:00) 定休日:月曜日
電話番号:03-3217-4001
住所:東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックスクエア B1F

店の地図